スイカ!
おはよう!
聞きなれた声に立ち上がるとニコニコ顔のNaさん、
これ・・・少しだけど・・・
えっ、あらっ、すいか~、初めてなの、嬉しい! 頂くばかりでと恐縮する私、
弾けるばかりの彼の笑顔につられて私までワクワク!
これから伺おうと思っていたところなのよ
昨日もあんなに頂いたのに、また~
重ね重ねのご好意にピョコピョコ頭を下げて感謝するばかり、
持参するつもりの僅かばかりの手作り惣菜を差し出すと
貰いに来たみたいだなぁ・・・と笑顔がはじける、
暫らくぶりの逢う瀬に(?)話が弾んで 何を話したか意味不明で、
話しきれない時間が過ぎていった
バイクの音を立てて帰ッて行く彼の背中に
ご馳走さま!奥様によろしく! 彼は片手を振って
早速仏壇にちょっとだけ見せて、チ~ン チ~ン!
スイカには消える事のない思い出がふつふつと湧いて、遠い昔が蘇る
それは 母が臨終の時、それは粉雪混じりの3月2日、
いまわの際に
スイカが食べたい・・・消えるような呟き、(母は腎臓病であった)
伝手を求めて東京中の果物屋に問合せ 神田須田町の”万惣”で
見つけたそれは片手に載るほどの小さいものであった、
勿論食べる力もなくなっていた母は ストローでひと口吸うのがやっとであったが
居合せたものにとっては
あぁ、喉に通った・・・ と せめてもの慰めが・・・
忘れる事のない”宵節句”の日であった、
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コメント
そんな想い出が・・・
間に合ってよかったですね。
投稿: まゆクー | 2013年6月28日 (金) 04時15分
まゆさま
昨日の枝豆は父の、今日のスイカは母の思い出につながって うれしい贈り物でした、
投稿: さえ | 2013年6月28日 (金) 08時11分