ある日の午後
世はまさにスカイツリー一色の作今だが 偶然
テレビをつけたら 東京タワー建設当時の事が映っていたので
思わず見入ってしまった、
完成は昭和33年というからその少し前だったと思うが
ある日、小学生であった息子を連れて社会見学に出かけた
大勢の人達に混じってその建設の様子をみた息子は
ウワ~ッ、すごい 高~い
すごい
と 歓声をあげた。
その当時の監督、設計士がまだ健在で苦労話は延々と続いた、
その髪には白いものが混じり、顔には皺が刻まれて、
それでも彼らの姿には神々しいばかりの自信と 誇りが溢れていた、
その笑顔と共に・・・
現在のように便利な機器が無かった頃の事、
足場は丸太を針金でしばり 地下足袋の鳶職達が・・・そう、命綱もつけずに
軽々と動く様は 画像を見ている今でも震えそうであった。
おじさんたち、怖くないのかなぁ?
なんて小さい手で私の手をにぎりしめていた息子。
その日のことを書いた作文が文集にのって息子は得意顔、
教育ママであった私も我がことのように喜んだ事が走馬灯のように一瞬、・・・が、
その息子はもうこの世に いない。
今スカイツリーをみたらなんと言うだろうか?
あの辺がスケートリングであった事を知る人も少なくなっただろう。
娘時代を過ごした私たちの ささやかな遊び場であり社交場でもあった。
久しぶりにあの辺のことを その当時のことを
思いだし ちょっぴりウルウルした雨の日の午後。
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