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2008年4月24日 (木)

武原はん

久しぶりに武原はん舞をテレビで見ることが出来た。

流れる三味の音にのって舞う姿の美しさにしばし時を忘れた。

九十五歳まで舞いつづけけたその一生は
決して平穏なときばかりではなかったに違いない。
四方を鏡に囲まれた稽古場での朝稽古を欠かさなかったと聞く。
芸は一代といって弟子を取らなかったそうだが
もしいたとしても彼女ほどの芸を表現することが出来るだろうか甚だ疑問である。
そんな辛さを 厳しさを感じさせず ただただ彼女の
美しさのみが私たちの心を捉える

私がその舞台を見たのは・・彼女が確か六十歳(?)台のときだったと思うが
し~んと静まり返った歌舞伎座の席には人の息さえ感じられないほどの静けさ、
緊張さえ感じられて・・・見るものはただウットリするばかりであった

その歳々に応じた舞姿は見る者に感動を与えずにはおかない。
その夜 私は歌舞伎座を後に銀座への道を行きなが今しがた見てきた
はんの舞姿を思い返しつつ高鳴る胸を押さえきれずにいたのが
ついこの間のことのように思い出される。
それほど見るものに感動を与える武原はんなのであった。

それから何年も経ってその死を知ったとき
驚きで心にぽっかり穴が開いたような気がしたものだ。

そして今テレビでその映像を見て彼女が未だ生きているような
錯覚をさえ感じるのは私だけであろうか?

芸は死なないと改めてその偉大さを思った一時間であった。

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