もくれん

高く長く続く石段の下で大きく深呼吸、
さぁ行くぞ～～と気合を込めて一歩、一歩上る。
額に滲む汗、途切れがちの息、ふぅ、ふぅいいながら・・・、もう少しもう少しと・・・

目指すもくれんが見えない
どうしたのだろうか　切ってしまったのだろうか
　

又上る、あったぁ・・・が・・・花が見えない、
わずかに枝先に白い蕾が・・
それでも春の陽に輝くように白く光っている。
後2，3日はかかるだろう開くまで・・・
折角来たのに残念、

あちこちにみえる椿さえ
葉っぱばっかり。
この冬の寒さで花が遅いようだ。

あきらめて今来た道をトボトボと・・・
昨日の雨がうそのような晴れた日、
しかし私の心は湿り勝ち、
やりどころない思いを抱えてバス停へ。