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2007年7月28日 (土)

百日紅

Sasuberi2r 今年もこの花の咲くころになった

それは 私にとってこの上なく悲しい頃である。
30余年前にもなるが 
規(のり)が交通事故で逝った。
一人息子であった。優しい親孝行の子であった。
そして暑い夏の夜のことであった。

私はかけがえのない宝物を失った悲しみに打ちひしがれていた。
そして たった今死んでもいい とさえ思っていた。
彼女もそうであったに違いない。

2007_07280006 その頃のある日 彼女が駆け込むようにして

”おばちゃま~~これ、あんまり綺麗だから買ってきちゃったわ

といって抱えてきたのがこの百日紅である。
小さな鉢に植えられていたそれは 今はもう立派な庭木に育って我が家の庭を賑わしている。

Sasuber4r_edited1a_1 大きくなったものねぇ~~その筈よ、30年余りも経っているんだもの、
今年もピンクの花は その身を風に任せている。

あの世とやらには この花はあるのだろうか?
あるとしたらあの子はどんな思いでそれを眺めているだろうか?

私にとって忘れられない 夏の花のひとつである。

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コメント

百日紅は、人の思いを知ってか知らずか・・・季節を忘れず咲いてくれるのですね。

私は百日紅を見ると、亡くなった父を思い出します。父が好きな花でしたので・・

残されたものにとっては、1年また1年、月日はあっという間に過ぎていく気がします。

投稿: まゆクー | 2007年7月30日 (月) 00時13分

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